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いたい。 イタイよ、心が。 キミを想う度に、身体のどこかが悲鳴をあげる。 心がまだあったなんて知ったのは、 絶対に、キミのせい。 17.同じココロ それからカカシさんが目覚めたのは、本当に突然のことだった。 一体何がきっかけだったのか、みなが問いただしてもカカシは曖昧に笑みを浮かべてただ夢の中で四代目に会ったのだとだけ言った。 面会時間をすぎた夜、家へと戻りパラパラと窓をうつ秋雨をはぼんやりと見つめていた。 『オレはアンタのことなんてちっとも信じちゃいなーいよ。』 『こっちが下手に出ればいい気になってさぁ。いつになったら元の世界に戻るの?』 『正直、うっとーしいんだよね。』 イビキさんに教えてもらった私が邪魔だ、と言った女たちが見せたらしい幻術が昨日のように鮮やかに目の前によみがえる。 「うそ、・・・だ。」 カカシさんがそんなこと、言うわけない。 眠っている彼の手を握っている時は、なんとかあれが幻だったのだと認識できた。 だが、こうして家に1人でいるとどんどん幻術と現実の境がつかなくなっていく。 眠ろうと、布団にはいって瞳を閉じてからもカカシさんが私を責める。 『アンタのお守りはもうゴメンなんだよね。』 「ぁ、・・・」 『オレが倒れたのも、ぜーんぶオマエのせい。』 「ちが・・・ヤッ、」 『もう、邪魔だよ。・・・キエテクレナイ?』 「いやぁァあああ!!!」 「・・・さん、・・・さん!!!」 「ぁ、・・・ハァ、ハァ。」 ベッドの脇には、心配そうに私を見るイルカさんがいた。 「・・・夢・・・?」 「さん、大丈夫ですか?」 「イルカ、・・・さん?」 暗闇にあまり見えない瞳に映ったのは、先ほどまで自分を責め立てたカカシさんではなく心配そうにのぞきこむ彼。 「かなりうなされてましたけど、・・・あの・・・」 イルカの言葉には起きあがり、曖昧に首をふっただけだった。 「どうしてイルカさんが?」 未だに少し乱れる息を整えていると、ようやく心が落ち着いてくるのがわかった。 そんな私を気遣いながらも、イルカさんははっきりと告げた。 「さん、カカシさんが目を覚ましました。」 「?!」 「本当、ですか?」 半信半疑で、は事実をもう1度確かめる。 「はい、ついさっき。それで俺はあなたをむかえに来ました。部屋の外で待ってますから、準備を。」 以前のさんなら、泣きそうに喜んで飛び起きてこちらが声をかけたくなるほど慌ていたに違いない。 だけど、そんな彼女の姿をカカシさんが目覚めぬ月日が徐々に奪っていったんだ。 「・・・さん?」 下を向いたまま、は動かない。 「イルカさん、私・・・カカシさんに会ってもいいんでしょうか?」 「え?」 いつの間にかカカシさんが目覚めぬ姿に、安心していた。 眠っている間は、私を責めたりしない。 いらないとも、 邪魔だとも言われずに彼に触れていられる。 「オマエ、まだいたの?って、言われるかもしれません。」 虚ろにそう言うさんに、思わず彼女の手を握って俺は気づけば泣いていた。 「イルカさん・・?」 「大丈夫です!・・ッカカシさんがそんなこと言うわけがありません。それに、・・・俺、俺がいますから。」 必死な俺を笑うでも一緒に泣くでもなく、さんはそっと優しく抱きしめてくれた。 「イルカさん、ありがとう。」 落ち着くまで背中をなでてくれていたが、しばらくして涙まで流してしまった自分が恥ずかしくなり少々荒っぽく袖でぬぐい俺は立ち上がった。 「行きましょう。あなたには言わなきゃいけない事があるはずだ。」 今度は、小さく「はい。」と彼女は頷いてくれた。 深夜、その壁や扉の色もわからぬほどにひっそりとその闇をただよわせる病院にとイルカはたどり着いた。 わずかに明かりが漏れる扉の前に立つ。 ゆっくりとドアノブに触れる手は、中にいる人物が運びこまれた時と同様震えていた。 「俺もついてます。」 弱々しい指先に己の手を重ねて一気にドアを引くと、部屋からアスマ・紅・ゲンマの視線が一気に彼女に向かった。 しかし、がその瞳に見据える人物はただ1人。 カツン。 カツン―――。 一歩、また一歩とその距離をゆっくりと、恐る恐るは縮めていった。 「・・・。」 どれだけぶりかに聞いた、その唇から紡がれる己の名前。 これは幻術ではない、と。 本能がそう告げている。 「か、・・・カカシさ・・・」 ベッドに身体を起こすカカシの元に、ようやくがたどり着くと。 「ただーいま。」 苦しそうに目を細めながらもまっすぐにを見て、今度はカカシが手を強く握りそう言った。 「ぁ。」 思わずその瞳からは涙があふれでていた。 「ぅッ、・・・ふ。」 カカシさんが帰ってきたら、ちゃんと笑って言おうって ずっと、ずっと決めてたのに。 「カカシ、さ・・・ん。っく・・・」 「ん、なーに。」 カカシはその涙を拭い、そしてそのまま頬に触れた。 「ッ、・・・おかえりなさい。」 「うん、ただいま・・・ごめんな。」 随分と痩せ細った身体を、カカシは壊れないようにそっと抱き寄せた。 「ぅ、うぅ・・・っく。」 肩に顔を埋め声をあげて泣くと、その背中をさすり何度も何度も謝るカカシを部屋の隅で4人は見つめていた。 見かねて紅が隣にいるアスマを肘でつつき、それに気づいたイルカとゲンマにも部屋の外に出るように合図すると 男3人はこくりと頷き、わずかにカカシに視線を送りながらも黙って部屋を後にした。 「はぁ〜まったく世話がやけるっつーかなんつーか。」 「まぁ、とりあえずはよかったじゃねーか。」 「そうよ、これでさんの体調の問題も解決よね。」 順にゲンマ、アスマ、紅がロビーに向かう道すがら口々に述べた。 ロビーでようやく喫煙を許されたアスマは、さっそくタバコを取りだし火をつける。 その場にいた全員が、安堵しカカシが倒れてからずっと張りつめていた気持ちを紐解いた。 不意に4人の間に沈黙が流れる。 それを静かに破ったのは、イルカだった。 「・・・さん、やっと泣いてくれましたね。」 どんな状況になろうと決して涙を見せないが、イルカにはずっと気がかりだった。 「確かになァ、ずっと我慢してたんだろ。」 フゥー、っと吐き出される煙と共にアスマが言う。 「あの子、カカシが運ばれた時も泣かなかった訳?」 「今まで1度も。俺も慰めたりしてみたんスけどねェー絶対泣かなかったっスよ。」 「それどころかいつも苦しそうに無理矢理笑って・・・だから、少し安心しました。これでやっと以前のさんの笑顔が見られます。」 イルカのその言葉には負け惜しみも、カカシへの嫉妬もかけらもなく心の底からへの想いが溢れていた。 「さんも相当にカカシが好きなんだと思ったけど、イルカ。あんたもかなり重傷なのねェ。」 少し意地悪な笑みを浮かべて、紅がイルカをからかう。 「ちょっと、紅さん!への気持ちなら俺だって負けないっスよ。」 「あんたはいーのよ、ゲンマ。どうせうまい事やって自分の気持ちに折り合いつけてくんでしょ。」 「ははは、ちげェねー。」 「な、アスマさんは黙っててくださいよ・・。」 紅に見事に言い当てられて、ゲンマはぶすっとして明後日の方向をむいて不貞腐れてしまった。 「問題はあんたよ、イルカ。」 「俺・・・ですか?」 「あんたみたいなまっすぐで真面目な男が、本気で誰かを諦めるのが一番厄介なんだから。」 まぁ、・・・確かに。 こんなに誰かを好きになったのって初めてだから、今でも相当引きずってるもんなァ・・・俺。 「イルカもゲンマ程じゃなくても、ちょっとはひねくれたらいいわ。」 「なっ?!・・・別にそこ俺の名前いらないんじゃないっスかね。」 「あははは、ムリムリゲンマ。口じゃ紅に勝てねェよ。」 少し離れた灰皿の前で、アスマが他人事だと楽しそうに笑う。 「・・・尻にしかれてんじゃないっスか。」 負けじとゲンマもポツリ、と言い返す。 「うるせぇぞ。」 「まぁまぁ、とにかく。カカシも大事にしてるみたいだし、何はともあれ後はくっつくだけね。」 言い終わると立ち上がり、そろそろいいんじゃないの。と紅はカカシの病室に向かって歩きだした。 そうだな。とアスマ、ゲンマがそれに続く。 イルカは胸が締め付けられるような思いがしたが、それでもには幸せになって欲しいと思う。 遅れてイルカも追い付きながら。 「そうですね・・俺は、さんが好きだから・・・大切だからこそ彼女の想いを大事にしたいです。」 「あんた、イイ男ね。さんもカカシじゃなくてイルカにすればいいのに。」 いつの間にか隣を歩いていた紅が言った。 「俺だって十分イイ男じゃないっスか。」 「ゲンマの場合は調子のイイ男でしょ。」 またしても少し離れた後ろで、アスマがくつくつと笑っている。 「紅さんにはかなわねェな。」 控えめに紅がノックをすると、ややあって中からカカシの返事が聞こえてきた。 4人がゆっくり順に部屋に入ると、カカシの腕の中には泣き疲れたが横抱きになってベッドで眠っていた。 その顔は安心感にいっぱいで、イルカが家へと呼びにいった時のようにうなされる気配すらない。 「あの後すぐに寝ちゃってね。」 「そう、さんずっと大変だったみたいだしね。」 「じゃ、あとはずっとあいつの事支えてきたお前の仕事だな。」 1番後ろにいるイルカの肩に、アスマはポン、っと手を置いた。 「はい。」 「ガツン、といっちゃいなさい。」 「そーっスよ、俺のかわいい妹分泣かした罪は重いんですから。ここはイルカさんにキッツイ説教かましてもらわねェと。」 「カカシだろーが、病み上がりだろーが1発殴ったぐれェ、どってことねーぞ。」 「あはは、皆さん俺が中忍ってこと忘れてやしませんかね。」 「ちょっとーみんなしてオレのことイジメないでくれる?」 この場にいる皆が、カカシさんとそれについていたさんを心の底から心配していた。 俺だけじゃない。 だから本当は3人ともそれぞれに、カカシさんに言いたいことがあるはずなのに。 それを、まだあまり長く付き合わせれないカカシさんへ一番重要な部分を俺に譲ってくれた。 付きっきりだったのは、ゲンマさんだって同じなのに。 「カカシだからってビビるこたぁねェぜ、イルカ。だけじゃねー皆に心配かけやがって。」 「そうよ、さんがあんな風になったのもぜんッッぶあの男がいけないんだから。」 「紅さん、にビビられてたからって別の意味で怨みこもってないっスか?」 そう言ったゲンマを、紅はキッと睨む。 「ゎ、・・とにかく!俺らの分まで、よろしくっス。」 3人それぞれに、こぶしに力を込めてイルカの背中を押した。 「任せてください・・・説教は普段アカデミーで嫌ってほどしてますからね。覚悟してくださいよ、カカシさん。」 「あらら、オレったらすっかり悪者なのね。」 そう言いながらも自覚はしているのか、カカシの表情は苦しげに眉をひそめていた。 「さん、預かるわ。」 いつまでもカカシの腕の中にいるわけにもいかず、紅が受け取ろうとそばにより腕を出す。 「そーね。」 しかし紅の腕にの体重がかかることはなく、 カカシはいつまでたっても名残惜しそうに、随分と痩せてしまったを腕に抱きその寝顔を見つめていた。 「ほら、大丈夫よ。ちゃんとアスマと一緒にあんたん家に送り届けておくから。」 「オレ、」 「カカシ、イルカにたっぷりしかられな。」 ニヤリ、と紅は笑いをアスマの背にのせゲンマと共に部屋を出ようと扉に向かった。 「あ、待って。紅」 カカシは布団から出ると、素早く親指をかじり印を結んだ。 わずかな煙とともにベッドに現れたのは、 一匹の忍犬。 「や、久々で悪いねームサシ。」 ムサシは周囲に視線をやり、再び正面のカカシに焦点をあわせると。 「・・・だいたいの事は理解した。」 「賢くて助かるよ。」 無駄のない身のこなしでベッドから降り、アスマにおぶられたの元へ行く。 「のこと頼むね、ムサシ。」 「あぁ。」 じゃあ、とイルカを残し皆が部屋から出ていくも カカシは素直に頷いたムサシの背中が少しも怒っていないことになおさら心が沈んだ。 なんで、って怒ってくれたほーがラクなんだけどなァ・・・あいつじゃそーはいかないか。 「イルカせんせ?」 それから一向に近寄りもしないイルカに、しびれを切らしたカカシはベッドサイドに手招きをしてようやく椅子に座らせた。 「お説教、よろしくお願いします。」 頭を上げたカカシの顔に、イルカは今まで目が覚めたら言ってやろうと思っていた全ての怒りを一瞬にして奪われた。 カカシさん、いつから自分を責めてたんですか。 「お説教なんて・・・そんな顔してる人間に出来やしませんよ。」 「え?オレそんなヒドイ顔してます?」 口布がなく、落ち着かないのか口元に手を当ててカカシさんは困ったように笑った。 イルカは、はぁ。とため息を1つつき 「俺からは、あなたが眠っている間のさんに起こったことを少し。」 毎日ここに通っていたこと、その時の様子、くの一たちからの嫌がらせなど見てきた事実をこと細かく述べた。 勿論、己の感情は告げずに。 「そうですか、・・・やっぱり。」 「やっぱり?・・・以前にもなにかあったんですか?」 「いえね、オレもムサシもついてたんでいままでは大事には至らなかったんでしょうけど。何度かくの一たちの殺気はかんじてましたよ。 ・・・ま、その度に忠告はしてきたつもりなんですがね。そうですか、オレが眠りこけてる間にそんなことが。」 「どうなさるつもりですか。」 「さあ?一般人にこんなことしといて、タダじゃー済まないコトは確かでしょうけどね。」 その目は病み上がりとはいえやはり上忍の鋭さを十分にもっており、圧倒されるものがあった。 「さぁって、カカシさん。アンタまさか」 ・・・仕返しにいくつもりじゃないだろうな。 焦るイルカにカカシは 「やーだな、イルカ先生。オレの勝手な判断でアイツらをどーこーするワケないでしょ。」 「じゃあ、どうするんです。」 「三代目に許可もらわないとねー。」 大体の目星はついてますから、と冷たい目でカカシさんはそう言った。 やっぱり自分で決着はつけるんじゃないか、と1人ごちて 答えを聞いたイルカはそれでは長居は無用、とその腰をあげた。 そしてドアに手をかけたイルカは、最後に。と振り向きベッドのカカシを見た。 「カカシさん。」 「なんでしょう。」 「さんが泣ける所も、1番の笑顔を見せるのも。全部あなたなんですよ・・・残念ながら、俺じゃない。」 「それだけはわかっといてくださいね。」 本当は、オレをぶっ飛ばしたいぐらいには思ってるんだろうな。 なのに 2人きりになってから、まっすぐで真面目なイルカのことだから今までのを想って泣きながら怒鳴られるくらいのことは覚悟していた。 それに、それくらいされて当然のことをしたと思う。 はきっと困ったように笑うだけだろうから。 みんなもそれをわかって、この男に任せたハズなのに。 なのに責めないばかりか後押しするような言葉で、この場を去ろうとしている。 「こんなオレでも、ですか。」 「そんなアナタでも、です。」 それでは、とイルカ先生は部屋を出て行った。 カカシは、ため息をつきあおむけのまま再びベッドに横になる。 「なーに、やってんだろうね・・・オレ。」 を護る、と約束しながらも自らの言動で傷つけて あまつさえにはなんの落ち度もない、オレのそばにいるからという理由だけで女たちの標的となり第三者を介しても傷つけた。 確かに自分が過去にやってきたことは事実であり、消えることはない。 毎晩、満たされることのない渇きを感じて なにかにすがるように、ぬくもりを求めて代わる代わる群がってくる女たちを相手にしていた。 だけどそんなトコロに答えなど、見つかるハズもない。 あるのは、からっぽの自分だけ。 簡単に股を開く女どもを見下した時期もあったが、結局は自分はもっと堕ちているではないかとくだらなくて笑えた。 人を殺した分だけ、大切な人たちも失った。 死んですべてを終わりにしたいのに、 周りよりもちょっと道具として優れているからという理由で、決して里はそれを許してはくれなかった。 里の全てで生かされて いつも、そこには空虚な病室の天井がまっているだけ。 そんな中で見つけた、たった1人の存在。 ある日突然目の前にあらわれて、理解に苦しんでやっぱりその時もたくさん傷つけた。 それでも一生懸命、その身いっぱいでオレに歩みよってくれて あったかくて、 オレのために泣いてくれて、人間のこころを教えてくれる 写輪眼のカカシではなく、はたけカカシを必要としてくれる人。 帰ればはいつも「おかえり」って言ってくれる。 そんなこと、今までされたことなんて1度もなかった。 オレにとっては大切で、 そばにいて欲しいんじゃない、オレがそばにいたいんだ。 「ずーっと・・・スキだって、認めてしまうのが怖かったんだよなァ。」 里にとって都合のよい道具であることから逃げ出したくなるから。 心を持つことはイケナイコトだと 自分はずっとそう、教わってきたから。 わかっていたことなのに、いつまでも中途半端な気持ちを抱えておびえながらぐずぐずしていた。 だから、こんなことになってしまったんだ。 あんなになるまで追い詰めて、泣かせてしまった。 ねぇ、。 オレたちどこから間違ったんだろうね。 1人静かな病室で カカシはずっと、己を責め続けていた。 誰かに聞かせることもなく、 延々とただ1人。 「オレったら、いつになくすげー後ろ向き。ヤーダねぇ。」 オレが寝てる間中、がそばにいてくれたってのに。 目が覚めたらすぐにいなくなっちゃうんだもんなー。 ま、自業自得ってやつだよね。 見上げた先は、見飽きてしまったシミ一つないクリーム色の病室の天井だった。 だけど、今はそんな自分でもが待ってくれている。 おかえりなさいと迎えてくれる。 はやく家に帰りたい。 たとえが自分をスキになってくれなくとも。 前回カカシ先生の発言が無かった分、今回はひたすら胸の内を語っていただきました。 さんやっと泣けましたね。よかったよかった。 やっと、当サイトで実は1番男前なんじゃないかともっぱら噂なムサシくんも登場です。 しかーし、みなさまごめんなさい。 こちら雨音の不器用なヘタレ男はたけカカシ、もう少しだけへたれます。 ここにきてもういっちょへたれるってか、とのお怒りどうかお沈めくださいませ〜〜。 その分、やっぱりカカシ先生はなにかに執着することに対して臆病だと思います。 失うことを知っていると、次の一歩が中々踏み出せない。 それが、カカシ先生に根強く残る心の傷なのではないかな、と勝手なワタクシの希望です。 さあさ、間を空けずにトントンと完結にむけて進みましょう! 次回は失うことに臆病なカカシ先生にプラスして失ったことがないヒロインの臆病さがテーマです。 結局、2人していっつもビビってんな・・・なんてこったい。 でも、歳を重ねるたびに諦めと臆病さが増すようなのは気のせいでしょうかね。 ま、だから中々話が進まないんですけどね、アハアハハハ(汗 って、でもへたれなカカシ先生って愛おしくてしゃーないんですけどね。・・・がんばります。 |